공유

第2話 王子が心配で仕方ない

작가: ZERO POINT
last update 게시일: 2026-06-07 19:00:46

 俺は、いつものように筋トレ部で筋トレをしていた。

 その時だった。

 ものすごい美少年が歩いていた。

 王子かと思った。

 それがアルだった。

 そして、その隣にいたのが、かわいい顔をした男――ユウだった。

 アルは初めて見る顔だ。

 あんなに目立つ美少年なら、見たことがないのがおかしい。

 転校生か?

 見学か?

 よくわからない。

 ただ――アルは妙に華奢だった。

 細い。

 柔らかそう。

 しかも、何か落ち着いていて、本当に王子みたいだった。

「あいつ……別格だろ」

「絶対に王子だ」

「あれで筋肉があったら……」

「惜しいな」

「あれで筋肉ついたら完成じゃね?」

「いや、今のままだと病気になるだろ」

「守ってやらないと駄目なタイプだ」

「あ……もしかして、俺たちに助けを求めているんじゃないのか?」

 俺たちは察した。

 きっと――筋肉が欲しいんだ。

 恥ずかしくて言えないだけだろ?

 わかる。

 わかるぞ。

 だから。

 クリスが話しかけた。

「そこの美少年達、筋トレ部に用か? よかったら筋トレしよう」

(その誘い方はないだろ)

(恥ずかしいからやめろ)

 筋トレ部全員が思った。

 だが。

 俺は、やっぱりアルが気になった。

 あまりにも細い。

 胸板なんて柔らかそうで。

 大丈夫かと思って、俺は触った。

 ものすごく柔らかかった。

 一瞬、女の子なのか? って思うくらいに。

 でも。

 男だよな。

 王子みたいだけど。

 きっと筋肉が足りないだけだ。

 あいつ病気になるぞ。

 身長はそれなりにある。

 でも、あの身体は駄目だ。

 筋肉がおかしい。

 心配だった。

 それにしても不思議だった。

 男なのに、何であんなに柔らかいんだ。

 しかも妙に花があって、話し方もどことなくかわいらしい。

 正直、話してるとドキッとする。

 それなのに優しい感じがして、癒し系だよな。

 やっぱり王子だからか?

 でも筋肉ないんだよな。

 俺が何とかしてあげないとな。

 一緒にいたユウは、また別方向にすごかった。

 かわいい系男子。

 しかも女装アカウントまで持っていた。

 名前はユリア。

 見せてもらったが完成度が高い。

「ユウの完成度高くない?」

「いや、でもあの言動……ないよな」

「壊すぞ! だぞ」

「更に……いかにも男ですって仕草が時々出る」

「蹴とばそうとしてきたりとか」

「あの顔でそれかよっていうような言葉」

「写真だけだとまあ……って思うが、何だろうかオーラが男だろう」

「極めつけは……ない。ぺたんこだ」

「だな」

「残念」

 どう見ても男だった。

 惜しい。

 やはり男では限界があるんだな。

 ただ、皆、ユウの努力は認めていた。

 完成度をもっと上げたいんだろう。

 ユウ、頑張れ。

 だが、アルは違う。

 女装じゃない。

 見た目が王子みたいなだけだ。

 きっと、もっと男らしい身体になりたくて筋トレ部を見ていたんだろう。

 わかるぞ。

 やっぱり筋肉は必要だからな。

 もしかして――あんなに華奢なのは病気をしていたからなのか?

 そういうことか。

 わかった。

 協力してやろう。

 健康が一番だからな。

 ただ、肌なんかツヤツヤだった。

 一応、ご飯は食べているらしい。

 なら、やっぱり筋トレだ。

 胸板を鍛えないとな。

 他も色々。

 どこもかしこも柔らかい。

 あれは……柔らかすぎるだろ。

 脂肪だぞ。

 何とかせねば。

 メッセージを送るとき、俺はものすごくドキドキした。

 俺なんかがお近づきになっていいのか?

 美少年だし。

 でも……俺が何とかしてあげないと。

 だいたい皆、ユウには送るみたいだけど、アルと連絡先交換してるのは俺だけなんだよな。

 きっと、あまりにも王子すぎて声をかけられなかったんだ。

 まあ、俺は筋トレを教えたのもあって、声をかけられたが。

 王子は少しおとなしい感じで、ゆっくりしてる感じだもんな。

 話し方も優しいし。

 アルの連絡先を見た。

 いや、いいのか?

 あいつ、本当に王子みたいだったし。

 俺なんかが気軽に連絡していいのか?

 ドキドキする。

 軽く言っちゃったけど、迷惑じゃないか?

 それに本当にあいつ……病気だよな。

 俺が動画を送って、無理をして倒れたりしたらどうする。

 いや。

 でも、健康になってほしいし。

 動画、もう一度撮り直そう。

 結局、俺は何度も撮り直した。

 これならいける。

 俺は早速メッセージを送った。

『胸板を鍛えるための筋トレ 初心者編』

 分かりやすいほうがいいと思って撮った動画を添付した。

 そして送信。

 よし。

『動画送ったぞ。ちゃんとやれよ』

 返信、来るかな。

 ちゃんと見てくれたらいいけど。

 あいつ細いから、食べてるのかも心配。

 大丈夫なのかな。

 本当に心配なんだけど。

 スマホを置いた。

 気になる。

 俺はもう一度メッセージ画面を開いた。

 既読はついていない。

 まだ見てないんだ。

 でも、気になる。

 こんな時はスクワットだ。

 一、二、三。

 腹筋だ。

 筋トレするしかないだろう。

 気になるし。

 ダンベルでも持って、筋トレでもしないとやってられない。

 プロテイン追加だ。

 わかってる。

 あいつが俺のことなんて気にしてやしないことくらい。

 でも、俺は気になるんだ。

 なのに俺は、一度会っただけのあいつのことが心配でたまらなかった。

 今度は、腕立てを続けるしかなかった。

이 작품을 무료로 읽으실 수 있습니다
QR 코드를 스캔하여 앱을 다운로드하세요

최신 챕터

  • 王子を守れと言われました。でも、可愛すぎませんか?   第3話 毎日連絡するからな

     どうしよう。 ヴァルド君がメッセージを送ってきた。 しかも動画つきで。 動画のヴァルド君は妙に真剣だった。 あのジャージを着ている。 動画では筋トレをしているヴァルド君が映っていた。 わかりやすく、どうすればいいのか説明されていて、本当に初心者向けだった。 丁寧で優しい。 ヴァルド君の人柄なのかも。 いい人なんだな。 こんなに頑張った動画を送ってくれたんだもの。 これ、やらないといけないよね。 ただ、動画のヴァルド君は無駄に爽やかだった。 何で筋トレ部なんだろう。 やりすぎて頭まで筋肉にならないかしら。 少しだけ心配してしまった。 私はユリアの部屋をノックした。「ユリア、助けてー」「何?」「私、筋トレ部の対応で忙しいんだけど」「どうしたの?」「ユウ、女装かわいくね?」「惜しいけど良い感じだ」 送られてきたメッセージを見て、ユリアが固まった。「……」「これ、どう思う?」「惜しいってどういうことなの?」「私のかわいらしさの最大値を更新しろってこと?」「目をもう少し盛れってこと?」「いや、待って」「輪郭?」「メイク不足?」 ユリアは真剣だった。「何が惜しいのかしら……」 少し考え込む。「わかったわ」「服が少しかわいくなかったのね?」「今度は決めて見せる!」「あんたたち、壊してやる!」 ユリアは拳を握った。「女の子にしか見えないって言わせてやるから!」 何かが間違っていた。 そして。 今回はいけるでしょ、と言いながらユリアが写真を送る。 すると。「惜しい」

  • 王子を守れと言われました。でも、可愛すぎませんか?   第2話 王子が心配で仕方ない

     俺は、いつものように筋トレ部で筋トレをしていた。 その時だった。 ものすごい美少年が歩いていた。 王子かと思った。 それがアルだった。 そして、その隣にいたのが、かわいい顔をした男――ユウだった。 アルは初めて見る顔だ。 あんなに目立つ美少年なら、見たことがないのがおかしい。 転校生か? 見学か? よくわからない。 ただ――アルは妙に華奢だった。 細い。 柔らかそう。 しかも、何か落ち着いていて、本当に王子みたいだった。「あいつ……別格だろ」「絶対に王子だ」「あれで筋肉があったら……」「惜しいな」「あれで筋肉ついたら完成じゃね?」「いや、今のままだと病気になるだろ」「守ってやらないと駄目なタイプだ」「あ……もしかして、俺たちに助けを求めているんじゃないのか?」 俺たちは察した。 きっと――筋肉が欲しいんだ。 恥ずかしくて言えないだけだろ? わかる。 わかるぞ。 だから。 クリスが話しかけた。「そこの美少年達、筋トレ部に用か? よかったら筋トレしよう」(その誘い方はないだろ)(恥ずかしいからやめろ) 筋トレ部全員が思った。 だが。 俺は、やっぱりアルが気になった。 あまりにも細い。 胸板なんて柔らかそうで。 大丈夫かと思って、俺は触った。 ものすごく柔らかかった。 一瞬、女の子なのか? って思うくらいに。 でも。 男だよな。 王子みたいだけど。 きっと筋肉が足りないだけだ。 あいつ病気になるぞ。 身長はそれなりにある。 で

  • 王子を守れと言われました。でも、可愛すぎませんか?   第1話 筋トレ部は危険です

    私はセラフィア女学院に通っている。私達は健康促進部に入っている。 体調管理やダイエットを目的とした部活だ。まあ、ほとんどの生徒が入っているし、私もバスケ部と掛け持ちしていた。ある日、部長達から妙な任務を言い渡された。男子はどうやって筋トレをしているのか。どういう女の子が人気なのか。何を求めているのか。そういうものを調べてきてほしいらしい。だから私は、男のふりをして男子校へ潜入することになった。理由は単純だ。身長が高いから。ショートカットだから。王子っぽいから。そんな理由である。ちなみに友達のユリアも選ばれた。胸がないから。そして荒っぽいからだと思う。皆、酷いな。私は胸がないわけじゃない。ただ、運動すると邪魔だし恥ずかしいので、できるだけ小さく見せているだけだ。その成果もあってか、男子校へ潜入しろと言われた。そんな馬鹿なと思った。ユリアは気づいていないけど、私は男子校に行ったことがない。少しだけ緊張していた。そして先生達に男子校の制服を借りた。顧問の先生は面白がって貸してくれたらしい。何を考えているのかわからない。私は着替えてみた。「アル、似合う」「王子様みたい」「絶対モテる」「男子校に行くのがもったいない」皆が好き勝手言っていた。そんな馬鹿な。私達は潜入捜査を開始した。女子校の人気ランキングはわかった。たぶん、男子達が今まで見た女子の人気ランキングなんだろう。それだけはわかった。そして帰ろうとした、その時だった。「やはり、ここの筋肉をつけるためには、このトレーニングじゃないのか?」「いや、プロテイン量が足りないだろ」

더보기
좋은 소설을 무료로 찾아 읽어보세요
GoodNovel 앱에서 수많은 인기 소설을 무료로 즐기세요! 마음에 드는 작품을 다운로드하고, 언제 어디서나 편하게 읽을 수 있습니다
앱에서 작품을 무료로 읽어보세요
앱에서 읽으려면 QR 코드를 스캔하세요.
DMCA.com Protection Status